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2023.03.02

【CMS新時代】ヘッドレスCMSはどんなもの?すぐに対応すべき?

はじめに

こんにちは。A-ROOM編集部です。
本記事にアクセスいただき、ありがとうございます!

ここ数年「WordPressはもう古い」という論調を耳にするようになりました。

国内のCMSシェアでは8割以上(2022年1月時点)と圧倒的なシェア数ですが、
新しい時代が来ていると言われています。

今回は新時代と言われている
「ヘッドレスCMS」について

Web制作で最近にわかに注目を集めている「ヘッドレスCMS」というものがあります。

今回はそもそもヘッドレスCMSとはどういうものなのか、
これからWeb制作ではヘッドレスCMSに対応すべきなのか
などについて詳しく見ていきたいと思います。

ヘッドレスCMSとはどんなもの?

ヘッドレスCMSは、簡単に言うと
バックエンドのみでWebサイトを制作・管理するシステムのことです。
※バックエンド:ユーザーの目には見えないサーバー側でデータを処理する場所

ヘッドレスCMSは「ヘッド」となるフロントエンド(ユーザーの見える範囲)を
表示する機能を持たない、バックエンドの機能のみを有したCMSなのです。

フロントエンドを表示する機能が無いため、一般の人が閲覧できるようにするには
別途フロントエンドを用意しなければいけません。

フロントエンドとバックエンドが分離していることから
Decoupled(切り離された)CMS」と言われることもあります。

あわせて読みたい記事

少し専門用語が難しいと感じる方は、ぜひ以下の記事をお読みいただくと
「ヘッドレスCMS」というものがどんなものか、さらに深まります!

「フロントエンド」・「バックエンド」・「API」とは?

フロントエンド無しでどうやって閲覧するの?

フロントエンドを表示する機能が無いヘッドレスCMSでは「API」を使って
フロントエンドを表示
させることになります。
※API:管理が異なるシステムとWebを連携する仕組み

要するに、ヘッドレスCMSで作ったバックエンドと別途制作したフロントエンドを
APIで連携させることでWebサイトが閲覧できるわけです。

ユーザーがヘッドレスCMSで作られたWebサイトにアクセスすると、
まずAPIが呼び出されます。

APIがユーザーが使っているデバイスに合ったフロントエンドを表示させると
いったような仕組みです。

ヘッドレスCMSでWeb制作するメリット

セキュリティ面でのメリット

ヘッドレスCMSでWeb制作を行うことで得られるメリットとしては
セキュリティ性能の向上」が挙げられます。

従来のCMSではバックエンドとフロントエンドが一体となっているため、
フロントエンドを経由してバックエンドに侵入される恐れがあります。

ヘッドレスCMSはバックエンドとフロントエンドが分離しているので、
フロントエンドから直接バックエンドに侵入できません。

バックエンドに侵入しにくいため不正アクセスやサイバー攻撃の標的となりにくく、
セキュリティ性能の向上が見込めるというわけです。

Webサイトの表示速度が速くなる

ヘッドレスCMSでWebサイトを作ることで、
ユーザーがサイトにアクセスした際の表示速度が従来よりも速くなります。

サイトの表示速度はSEO対策においても重要ですから、
ヘッドレスCMSでWeb制作するだけでSEO対策にも有利となるのです。

従来のCMSで作ったWebサイトでは、バックエンドで管理されているコンテンツから
動的ファイルを生成、その動的ファイルがサイト画面を生成します。

ヘッドレスCMSではサイト画面となる静的ファイルを表示するだけ、
動的ファイル生成の手順が不要な分だけ表示速度が速くなるわけです。

フロントエンドを自由に作れる

ヘッドレスCMSではバックエンドとは別にフロントエンドを作るため、
フロントエンドの自由度が高いこともメリットとなります。

従来のCMSではバックエンドとフロントエンドが一体なので、
バックエンドへの影響を考えてフロントエンドを作る必要があります。
そのため自由度が多少低くなってしまうわけです。

ヘッドレスCMSはフロントエンドをどのような仕様にしてもバックエンドには影響がありません。

Webブラウザ、スマートフォン、ウェアラブル機器、メタバース…など、さまざまなフロントエンドで自由度が高く活用ができます。

デジタルマーケティングでも有利に

システム上の制約から解き放たれ、Webマーケティングで求められる「ワンソース・マルチデバイス」に対応
※ワンソース・マルチデバイス:すべてのデバイス表示に対応し、運用管理がしやすい設計

コロナ禍で加速したDX(デジタルトランスフォーメーション)では、
Webサイトと外部システムを繋ぎ合わせ、分析やマーケティング活動に活かしていくことが必須となっています。

ヘッドレスCMSではAPIを使用して複数のサービスと連携し、効率化・競争力の強化を図ることができます。

未来のマーケティング戦略ツールとして選ばれる存在でもあります。

ヘッドレスCMSのデメリット

高度な専門的知識が必要

ヘッドレスCMSでWeb制作するデメリットとしては
Web制作に高度な専門的知識が必要」なことです。

従来のCMSでは用意されているテンプレートやパーツを組み合わせて作るので、
専門的な知識が無い初心者でもWebサイトが作れます。

ヘッドレスCMSを使ったWeb制作ではヘッドレスCMSに関する高度な専門的知識が
求められます。

ヘッドレスCMSだけでなくAPIについても熟知している必要があり、
専門的知識を持たない初心者にはヘッドレスCMSは扱えません。

当然プロのエンジニアにWeb制作をお願いすることになるので、
コスト面も従来のCMSを使ったWeb制作よりも嵩む可能性が高いです。

フロントエンドを別途制作する必要がある

ヘッドレスCMSで作ったWebサイトにはフロントエンドがありませんから、
別途フロントエンドを制作しなければならないのもデメリットです。

従来のCMSを使ったWeb制作だと、
バックエンドとフロントエンドをセットで作ってもらえます。

ヘッドレスCMSだとバックエンドとフロントエンドを別々に作ることになるので、
従来のCMSを使ったWeb制作よりも手間とお金がかかってしまうのです。

ヘッドレスCMSへの移行は必要か?

向いているサイト

大規模なWebサイトでは、「ワンソース・マルチデバイス」が叶うので、
運用面での管理コストや更新の効率化が大幅に期待できます。

また、専属のマーケティング部署があるなど、
Webマーケ戦略に力を入れている場合、とても相性が良いと言えます。

向いていないサイト

一方で、中小規模のWebサイトではヘッドレスCMSに対応した
Web制作を行っても、開発コストがかかるだけで、
得られるメリットがそれほど大きいとは言えません。

将来的に見据える必要がある

以上のことから、正直なところ現状では
大規模なWebサイト以外ではヘッドレスCMSへの対応は不要だと考えます

Web制作の現場も、「魅せるウェブサイト」と「コンテンツマーケティングを意識したMAツールと連動したウェブサイト」と二極化の兆しがあります。

また、世の中のニーズとして後者が増えていることも事実です。

そのため、マルチデバイス化が進む中で将来的なヘッドレスCMSへの対応は
考えておいた方が良いですが、今すぐに対応しなければならないといったものではないですので慎重に検討してください。

まとめ

ヘッドレスCMSについて見てきました。
おさらいですが、メリット・デメリットは以下のようなものがあることがわかりました。

メリット

  • セキュリティ性能の向上
  • フロントエンドを自由に作れる
  • Webサイトの表示速度が速くなる
  • デジタルマーケティングでも有利

デメリット

  • 高度な専門的知識が必要
  • フロントエンドを別途制作する必要がある

以上のことから、導入すべきか?については、
大規模サイトでWeb戦略に力を入れる場合にはお勧めです。

まだまだ新しい技術で、説明するサイトも英語で書かれていることが多いヘッドレスCMS。
中小規模では開発コストがかかるため、まだ将来的に導入を検討する段階で良さそうです。

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ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました!

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